エステ業界で働いている方の中には、いつかは独立をしたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
実際にエステ開業を支援している業者やサービスもありますが、事前にどういったものが必要なのか把握しておきたいという方も多いと思います。
そこで今回は、エステの開業に必要なものと注意点についてご紹介します。
将来、開業を検討されている方はもちろん、これから開業に向け動いていくという方は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
エステ開業に必要なもの
実はエステを開業するにあたって許認可などは必要なく、下記の3つのものを用意できればどなたでも開業できます。
- 資金
- 場所
- 設備
次の章から、これら3つについて詳しくご紹介していきます。
エステ開業資金の内訳は6種類
どのような事業を始めるにも必ず開業資金が必要となってきますが、エステを開業するためにはどのくらいのお金がかかってくるのでしょうか?
まずは、具体的な6項目についてみていきましょう。
- 家賃
- 内装費
- 備品費
- 設備費
- 広告費
- 人件費
家賃
自宅や出張型で開業する場合には家賃がかかりませんが、物件を借りて出店する場合は家賃が必要であり、金額は立地によって大きく変わってきます。
マンションの一室やテナントを借りる場合、家賃が固定費としてかかってくるため、事業が軌道に乗って収入が安定するまでのことを考えると、およそ半年~1年分の蓄えがあると安心といえるでしょう。
また、契約時に家賃数ヶ月分の契約金が必要になることがありますので事前に確認をしましょう。
内装費
エステという特性上、最低限の雰囲気作りは必要ですが、工夫次第でコストを抑えることができます。こだわりが強すぎると高額になるケースも多いので、その他のコストと相談しながら決めていくことをおすすめします。
内装のポイントは、お客様の「来店⇒施術⇒お帰り」をスムーズな導線にした上で、自店舗の雰囲気を演出することです。お客様がリラックスできるような魅力的な空間作りを心がけましょう。
また、賃貸でコストを抑えて開業したいという方には、居抜き物件での開業をおすすめします。ベッドなどの備品もそのまま使えるケースもありますので、物件探しの参考にしてみてください。
備品費
備品費は最もコストを抑えやすく、無理に高級なものを購入する必要はありません。
開業時に用意する備品は、エステ用の施術ベッドやイス、タオルやマッサージオイル、業務用の化粧品などの消耗品など多岐にわたります。お客様が直接使用するものや肌に触れるものはある程度質のよいものを用意し、その他はグッと抑えるようにしましょう。
設備費
サロンで提供する施術の内容に応じて設備費も高額になります。高額な機器は、数十万円から数百万円するものもあります。
簡単に買い替えることもできないため、施術メニューの決定や機器選定は、同業者の先輩や信頼できる業者と相談しながら、慎重に選ぶことが大切です。
また、レンタルやリースできる機材等も多くありますので、開業してしばらくの間はそれらを利用するという選択肢も視野に入れてみてください。
広告費
技術がいくら優れていたとしても、多くの方に認知されなければサロンの経営はとても厳しいものとなります。そのため、広告費も開業時の資金として見積もっておきましょう。
特に、既存のお客様がいない場合は、広告などを使って知名度を上げていくことがとても重要となってきます。フリーペーパーや、店舗周辺の住宅へのポスティング、お店のホームページ作成やSNSでの情報発信など、地道にPR活動をしていきましょう。
人件費
個人で起業するのではなくスタッフを雇って開業する場合は、スタッフの人件費も必要になってきます。人件費は大きな固定費となるため、開業後半年分くらいは確保しておくことをおすすめします。
場所は大きく3つ
エステ開業する場所は、自宅・店舗・派遣型(無店舗)と大きく3つに分類されます。
また、店舗型といっても、テナントに構えるかマンションやアパートの一室を使うかによっても雰囲気や初期費用は大きく変わってきます。それぞれのメリットデメリットはありますが、一番はお店の雰囲気と予算にマッチした方法で出店することです。
そして、自宅や派遣型ではなく店舗を出す場合、予算や雰囲気に加え、わかりやすい場所にあるかどうかということが一番重要です。
どんなに素敵な物件であっても、入り組んだ場所にあることで新規予約のお客様の遅刻の原因となってきます。初めて行く場所でお客様が安心されるのは「〇〇駅西口右手の本屋さんの3階です。」のように、人通りが一定数あり、目印があると安心につながってきます。
設備は5つの方法から1つを選ぶ
エステ開業で必要な設備は、新品・中古の現金購入の他、ローン・リース・レンタルといういずれかの方法で買い揃えます。
家賃や人件費などの固定費のことを考えると、設備費は固定費として発生しないように、新品や中古を開業時にそろえることをおすすめします。
ただ、家賃や人件費を最低限しか用意できておらず、もしもの時のために手元に運転資金を残したいという場合は、美容機器の減価償却費は通常5年なのでローンやリース又はレンタルを使うのもおすすめです。
開業届を忘れない
エステを開業するには、許認可は必要ありませんが、開業届を税務署に提出する必要があります。この開業届は、開業した日から起算して1カ月以内に手続きをすることとされていますので忘れないようにしましょう。
また、エステティックサロン内で、まつエク等のまつ毛メニューを行う場合は、保健所へ美容所登録が必要です。その場合、美容師免許が必要ですが、自分自身に美容師免許がなくても有資格者を雇用すれば美容所登録は可能です。
他にも、複数の美容師を雇用する場合は、管理美容師の資格を有するスタッフが1人以上必要となりますので注意しましょう。
まとめ
エステの開業に必要なものと注意点についてご紹介してきました。
上記で説明したこと以外にも、料金形態や約款など、決めていかなければならないことは多岐にわたります。完璧な状態でオープンさせるためにも、業者をうまく活用し二人三脚で準備を進めていくことをおすすめします。
ご自分の予算などとよく相談をしながら、店舗物件や使用機材の選定などを行い、理想のサロンに少しでも近づけるようにしていきましょう。