店舗サロンの売上と利益~事例から分かる実態と集客方法~

テナントにサロンを構えることは、エステ業界で働く多くの方たちにとって大きな目標となっています。しかし、実店舗を借りることは多くのリスクを伴うため、開業に前向きになれない方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、BE-WAVEをご利用いただいているサロンの事例をもとに、店舗の規模や売上、そして集客方法など、リアルな実態をご紹介していきます。

Contents

スタッフ5名の店舗サロンの実例

今回モデルケースとしてご紹介するのは、東京都にてスタッフ5名で営業しているサロンです。
こちらのサロンの事例をもとに、売上や初期費用などを詳しくみていきましょう。

テナントで開業した事例

メニュー内容 フェイシャル&痩身
売上方法 都度売上&コース売上 客単価5000円~15000円
営業時間 10:00~21:00
定休日 水曜定休(シフト制) 稼働26日 スタッフ5名(本人含む)
サロン規模 20坪・4ベッド・2カウンセリングルーム・1スタッフルーム
地域 東京都 駅前商業エリア 12階建てビルの8F

【実績】
来客人数:1日10~15名
月間売上:約320万円

このサロンのように駅前の商業ビルの中に出店するなど、アクセスを考慮することはサロンの店舗選びで必須条件といえます。
ただ、駅から多少離れている場合でも、分かりやすい立地であれば十分に集客を期待できます。

定休日も平日に設定しているので働く女性も通いやすく、土日・祝日に多くの来店が見込めます。

初期費用の内訳

実店舗を構える際に気になるのが初期費用です。
自宅やレンタルサロンでの開業に比べて多くの費用がかかることが、実店舗を構える上でネックになる方も多いでしょう。

では、先ほどのサロンの事例をもとに実際にかかった費用の内訳をみていきましょう。

初期費用 1680万円

内訳
物件 200万円 (保証金・手数料含む)
内装費 600万円 (受付カウンター・エアコン工事含む)
家具・什器費 80万円 (テーブル&椅子・冷蔵庫・洗濯機)
美容機器費 390万円 (フェイシャル複合機・痩身機・RF&吸引機)
エステ用品費 80万円 (エステベッド・スチーマー・ホットキャビン・ワゴン・業務用化粧品・タオル・制服・消耗品&備品一式等)
その他備品 30万円 (パソコン・名刺やメニュー表・事務用品・掃除用品等)
運転資金 300万円

こちらのサロンの場合、内装費に一番コストをかけています。その他にも、必要な機器・設備を揃えていますが、よりコストを抑えて開業されたい方は居抜き物件での開業を検討してみても良いかもしれません。

物件によっては、備品などがそのまま使えるケースも多くありますので、よりコストを抑えられる可能性もあります。

毎月の経費

次に、先ほどのサロンの毎月の固定費の内訳をみていきましょう。

スタッフ4名分給与 120万円
家賃(共益費込み) 26万円
光熱費 6万円
広告費 30万円~50万円
商材仕入れ 30万円
その他諸経費 20万円

月々の固定費の中でも、スタッフの給与は一番大きな支出となっています。4名分の給与ということもあり、かなりの出費になっています。

開業当初はなるべく少ない人数でスタートし、軌道に乗ってきてから事業を大きくしていくこともできます。
開業時からスタッフを雇用することは考えず、まずは小さな規模からスタートし経営を安定させることを第一に考えても良いでしょう。

人件費の次に多いのが広告費です。開業時は特にサロンの認知度をアップさせるために、PRには力を入れる必要があります。
サロンのターゲット層をきちんと見極め、集客が見込めそうな媒体を利用しながら宣伝していきましょう。

サロンのメニュー例

開業時のメニューや価格設定が、今後のサロン経営を大きく左右していくといっても過言ではないため、迷ってしまう方も少なくありません。

そこで、先ほどのサロンのメニュー表を例にみていきましょう。

【メニュー例】

筋膜剥がしリフトアップフェイシャルコース60分 12000円
幹細胞エレクトロポレーションフェイシャルコース60分 15000円
美白美肌のフェイシャルコース60分 12000円
パーフェクトシェイプコース45分 15000円
RF&吸引ドレナージュコース45分 12000円
初回お試しフェイシャルorボディコース 各 5000円

こちらのサロンは痩身とフェイシャルをメインに施術されているサロンですので、痩身機器やラジオ波機器などを使用したメニューを多く取り揃えられています。

また、初回のお試し価格を設定することで新規のお客様へのアプローチができます。
サロンの雰囲気やよさ、そして施術の効果を実感していただくためにも重要なメニューといえるでしょう。

店舗の売上イメージ

今回は東京都で開業されたサロンの事例を紹介してきましたが、開業される地域によって条件や初期費用などが大きく変わってきますが、目安となる一般的な開業後の売上イメージは次のようになります。

週休二日制で月22日稼働の場合、スタッフ1人40~60万円の売上見込が平均的な数字とされています。

例えば、スタッフ5人で営業する20坪程のサロンの場合、地域やメニュー内容にもよりますが、おおよそ250万円前後の売上が想定されます。(コース売上だとしても消化ベースを想定して計算しております)

【コース売上と消化ベース】
コースの場合、まだ施術していないのに将来的な施術に対して料金が発生するため、コースでの集客が順調にいくと、その分売上を伸ばすことができます。

しかし、税理上では未消化のコース売上は預り金として考えなければならないため、消化した金額だけ売上計上する必要があります。

店舗開業は集客から

店舗開業は集客が大きなカギです。新規店舗の場合は不特定多数にアプローチし、新規顧客を開拓していく必要があります。

実際に来店されたお客様による口コミ効果ももちろん大切ですが、一定数の固定客がつくまでは継続的な広告活動も実施した方が良いでしょう。

次の章から、集客やリピートにつながる下記3つの営業ポイントをご紹介していきます。

・立地
・広告
・美容機器

何より立地を大切に

新規顧客の集客では、分かりやすい立地にある物件かどうかが何よりも重要です。賃料が高額な路面店が難しくても、駅から近く口頭でも説明しやすい、分かりやすい立地の物件であれば、十分な集客が見込めます。

リピーターを確保していくためには、トイレが室内にあることや施設が衛生的であること、きれいになれそうなラグジュアリーな雰囲気であることも大切です。

また、物件規模に関しては、スタッフ3~4名で10~15坪、5~6名で20坪前後位あれば、ある程度のスペースが確保できるとされています。

広告にはときめきを

お客様がサロンに来店するきっかけは、広告をみてときめき、「自分もこうなりたい!」と強く感じることです。そうした美への追求心が高まった時にはじめて、お試しコースやクーポンを利用し予約が入ります。

高額な広告費を無駄にしないためにも、クーポンのキャッチコピーや価格などの戦略がとても重要です。

また、1回きりではなくその後もリピートしてもらえるよう、営業せずともまた来たいと思ってもらえるような空間を提供するよう心がけましょう。

美容機器はメリハリがポイント

機器選びは慎重にしつつも、目玉とする施術では最新の美容機器を導入することがおすすめです。

例えば、ハンドテクニックだけの痩身メニューは効率も悪く、お客様の満足度も低いため、高単価は望めません。お客様の満足のいく結果を出すためには痩身機器は必要不可欠といえるでしょう。

最新の機器を導入するには費用もかなり高額になってくるため、それ以外の機器は中古品で揃える、あるいはレンタルやリースで導入するといった選択肢も検討しましょう。

数多くある機器の中でも光脱毛機はスタッフ技術をあまり要さずに結果を出せるため、流れ作業のように数多くのお客様を対応でき、コストパフォーマンスが高いといえます。

最新の美容機器は広告にも大きなプラスになりますので、ご自分の予算と相談しながらより効果の実感しやすい美容機器を導入していきましょう。

まとめ

実際に成功されているサロンの事例をもとに、サロンの実店舗を開業する際の売上や利益、そして集客方法などをご紹介してまいりました。

もちろん、開業される地域やサロンの規模によって必要な経費などは大きく変わってきますが、今回ご紹介したメニュー例などをぜひ参考にしていただき、ぜひ開業される際に役立てていただければと思います。

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