従来のエステとは違った魅力を持つ新しいスタイルのエステとして、セルフエステが話題です。
お客様自身が施術を行うため、毎月定額で安価に利用できるとして人気ですが、セルフエステの導入を考えているサロンにはどのような魅力があるのでしょうか。
今回は、お客様とサロン双方にとって魅力的な、セルフエステについてご紹介します。
Contents
セルフエステとは
プロのエステティシャンではなく、お客様自身がエステマシンを操作して自ら施術するスタイルのエステがセルフエステです。
スタッフの仕事は、基本的にエステマシンを置いた個室へとお客様をご案内するだけ。個室へと案内するスタッフさえいない、完全に無人のセルフエステ店もあります。
料金も定額制で通い放題。空いた時間、気の向いたときにふらりと立ち寄れる気軽さと、本格的な業務用エステマシンを自由に使える魅力とで、美意識の高い若い女性を中心に人気が高まっています。
セルフエステの特長~お客様目線~
まずは、お客様の目線から見たセルフエステの魅力について、改めて確認していきましょう。
なんといってもリーズナブル
セルフエステの月額利用料金の相場は5,000〜6,000円程度です。施術できる時間の長さや利用できる時間帯によってはもう少し高くなることもありますが、それでも一般のサロンに比べるとかなり割安といえるでしょう。
また、定額制ですので頻繁に通っても費用は変わらず、時間制限などはあるものの通った分だけエステマシンを使えるというお得感が大きな魅力となっています。
業務用エステマシンが使い放題
家庭用美容機器を用いて自宅でお手入れするホームケアとプロ仕様の業務用エステマシンとでは、やはり性能に大きな差があります。
最先端の業務用エステマシンが導入されているサロンもあり、ホームケアでは叶えられないレベルの効果を期待できる点も、セルフエステの魅力の一つといえるでしょう。
誰にも知られず気になる部分だけ施術OK
「相手はプロなのだから恥ずかしがる必要はない」と割り切れる人ばかりとは限らず、他人にコンプレックスを伝えるのに抵抗感があり、エステサロンに通えない人もいるはずです。
一般的なサロンでは、どの部分が気になっているかについてエステティシャンに伝えなくてはいけませんが、セルフエステなら、誰に何を伝える必要もなく、気になる部分を集中的に施術するといったコントロールも気兼ねなく行えます。
また、エステサロンに通っているという事実を誰にも知られたくない人にとっても、完全無人化されているセルフエステ店は魅力でしょう。
セルフエステの特長~店舗目線~
次に、エステサロン側から見たセルフエステの魅力をご紹介していきます。セルフエステは敵ではなく、うまく取り入れることでより利益UPに繋がる可能性を秘めています。
スタッフいらずで複数名の対応ができる
一人のエステティシャンが一度に施術できるお客様は1名だけです。しかし、お客様ご自身で施術していただくセルフエステを導入することで、同時刻に複数の方の施術に対応することができます。
もっと多くの予約を受けたくても、現状のスタッフの人数ではこれ以上対応できないという悩みと、人件費や教育費が嵩んでしまうという悩みに板挟みになっているオーナー様にとっては、大きなメリットといえるでしょう。
既存のメニューと組み合わせOK
エステティシャンがいるような店舗の強みは、なんといってもお客様と直接コミュニケーションが取れる環境です。
プロが施術するコースとお客様に任せられるコースを上手に組み合わせることで、新たな価値を提供でき、オリジナルな魅力あふれるサロンを実現できるでしょう。
お客様のニーズに合わせられる
すべてのお客様がプロのエステティシャンによる施術で癒やされたいと望んでいるわけではありません。
特に定期的にご来店いただくようなお客様の場合、リラクゼーションやスタッフとのコミュニケーションではなく、純粋に施術をご希望の方も一定数いらっしゃいます。そうしたお客様は、希望する時間帯に予約が取れない状況が続くと、他店へ流れてしまう恐れがあります。
セルフエステに対応していれば、エステティシャンによる施術を予約できないときにも、セルフエステ枠でご希望時間帯にご来店いただけるというメリットがあります。
セルフエステの美容機器ならではの機能があるものも
セルフエステで利用可能な美容機器は、業務用マシンではあるものの、利用前に当日の体調の入力が求められるなど、免責事項の確認のステップが組み込まれたものもあります。
これは、お客様ご自身で操作していただく上で、一定の安全性を担保する必要性があるためですが、今後もセルフエステが盛り上がり続ければ、さまざまなユニーク機能を持った美容機器が登場するかもしれませんね。
まとめ
セルフエステは、リーズナブルな利用料金や、業務用マシンを定額で好きなだけ使えるお得感、誰かに知られてしまう恥ずかしさと無縁な点が、お客様にとっては大変魅力的なサービスです。
サロン側にとっても、人員確保に頭を悩ませなくてもよく、既存メニューとの組み合わせによりお客様のニーズに柔軟に対応できるという利点があります。
変わりゆく価値観や、採用難の時代にマッチしたビジネスモデルとして、セルフエステはおおいに検討に値するサービスといえるのではないでしょうか。