エステサロンの開業は設備投資に人員確保、集客のための広告やHPなど多額の資金が必要です。
その準備に頭を悩ませる事業者の方も多いのではないでしょうか。
そこで活用したいのが、返済不要の補助金や助成金です。
補助金は主に開業時や事業成長を目的とした設備投資に対して、助成金は雇用や労働環境改善に関する費用に対して申請できます。
今回は、エステサロン開業時の設備投資を支える「補助金制度」について、その特徴やメリット、種類などをご紹介します。
起業を検討中の方、オープン間もない方は、ぜひ明るいスタートに役立ててください。
Contents
エステサロン開業で活用したい「補助金」とは
エステサロン開業時にぜひ活用したいのが、行政が起業をサポートしてくれる補助金制度です。
その特徴やメリットを確認しておきましょう。
補助金は審査がある
補助金には審査があり、申請すれば必ず給付されるという性質のものではありません。これは、条件さえ満たしていれば確実に受け取れる「助成金」との大きな違いです。
助成金は各事業者が納入する雇用保険を財源にしていますが、補助金は税金を財源とする制度のため予算に限りがあり、狭き門になっています。募集は年に数回、申請期間も1カ月程度と短いので、審査準備をしっかりと行ってタイミングを逃さないように注意しましょう。
補助金を申請するメリット
補助金は審査があるため受給は確実ではありませんが、助成金より手元に残る金額が多くなる可能性が高いのがメリットです。
助成金の申請は厚生労働省が管轄するため、社労士(社会保険労務士)の独占業務と法的に定められています。
社労士への依頼が必須であり、支払う報酬が比較的高くなります。
一方、補助金申請は、社労士よりも報酬が抑えられる行政書士による申請も可能です。確実に受給できるとは限りませんが、積極的に活用する価値のある支援制度といえるでしょう。
サロン開業に役立つ4つの補助金
サロン開業に役立つと考えられる補助金は次の4つがあります。
小規模事業者持続化補助金
小規模事業者持続化補助金は、経営計画に沿って販路開拓や生産性向上の取り組みを行う小規模事業者を対象とし、持続的発展をサポートする制度です。
50万円を上限に補助対象経費の3分の2までの補助金と、商工会議所から販路拡大方法の指導などを受けられます。
また、従業員数の規定があり、サービス業では5人以下となっています。
新たな商品やサービスの開発、既存のサービスや製品の販路開拓に関する経費が補助対象です。
たとえば、より高性能なエステ機器の購入、Webサイトやのぼりの製作などが考えられるでしょう。
IT導入補助金
T導入補助金は、小規模事業者・中小企業が生産性向上につながるITツール(ソフトウェア、サービスなど)の導入にかかる費用を補助する制度です。
たとえば、業務を効率化する勤怠管理システムや顧客予約・管理システムの導入、それに伴うパソコンやプリンターなどの設備費用などが補助対象となり、30~450万円の範囲内で費用の2分の1まで補助されます。(申請区分により金額は異なります)
また、2020年度から新型コロナによる非対面型ビジネス枠が設けられ、キャッシュレス決済端末やその付属機器なども総費用の3分の2まで補助されるので、忘れずに申請しましょう。
ものづくり補助金
小規模事業者・中小企業を対象として、革新的サービスや商品の開発などを支援するのが、ものづくり補助金です。
たとえば、サロン独自の化粧品や新メニューの開発・導入費用を補助してもらうといったケースが想定されるでしょう。
小規模事業者の場合は費用の3分の2が補助されます。
補助金額の上限が1000万円と、かなり高いのが特徴ですが、その分審査が厳しい点に注意が必要です。
地方自治体の補助金
年度により実施内容は変わりますが、地方自治体による独自の補助金制度も整備されています。
たとえば2020年度の東京都練馬区では、区内の事業者が連携して商品やサービスの企画開発事業を行った際に20万円を上限に補助する「区内事業者等の連携による製品等開発補助金」を行っています。
近隣のデイケアと一緒に訪問サロンを行う、地元のハーブ農家とアロマオイルの共同開発を行うなど、サロン事業とうまく合致すれば有効活用できるかもしれません。
各自治体でさまざまなサポートを行っているので、Webサイトや行政書士を通じて、自社サロンの事業や取り組み内容にマッチする補助金制度を見つけましょう。
補助金申請は「顧問三銃士」におまかせ
補助金を活用したいけれど、どの補助金がいいのか分からない、申請書類が難しいという悩みもあるのではないでしょうか。そういう場合は、経営サポートを活用するのもおすすめです。
サロン経営サポートを行うビーウェイブでは、補助金申請も相談できる「顧問三銃士」があります。月額3,980円~の会員登録で、行政書士・医師・弁護士からオンラインでアドバイスを受けられるサービスです。
補助金や助成金だけでなく、施術トラブルやクレーム対応などあらゆる悩みに対応できる上、LINEで簡単予約、オンラインで相談・診療が依頼できるので、忙しいサロン経営者の方も気軽に利用できます。
サロン業専門の弁護者や行政書士というのも大きな魅力。実績も豊富で専門的な相談でも安心です。
まとめ
補助金は審査があり申請期間も短いため、融資や助成金と比べるとハードルが高く感じる方もいるかもしれませんが、手元に残る金額や返済がないことを考えるとメリットが大きい支援制度です。
小規模事業者持続化補助金、IT導入補助金、ものづくり補助金といった国による支援のほか、地方自治体による補助金もありますので、各サロンの状況に合った補助金制度を探してみましょう。
サロンの補助金申請に関するご相談は、ビーウェイブの「顧問三銃士」のような行政書士や弁護士に相談できる経営サポートサービスが便利です。
ぜひご検討ください。